レターソングは愛と感謝を込めて

想いを伝える歌の魔法

結婚式の手紙って、どこまで本音を書いたらいいの?

 

はじめに

 

こんにちは!

Tokyo Marry Letterです。

 

結婚式でのサプライズ演出のひとつとして、レターソングを制作しています。

 

日頃は言えない想いを

手紙に書いて自分で読むのは、ちょっと照れくさいですね。

そこで、手紙の言葉をもとに作詞作曲をし、お客様の思い出のお写真を用いて動画を作る。それが、私たちTokyo Marry Letterが制作しているレターソングです。

 

レターソングの元となる手紙は、どんな風に書いたらいいのでしょう?

 

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本音と本心

「本音」とは何でしょうか。

 

「本心からでたことば。たてまえを取り除いた本当の気持ちや考え。」(広辞苑第七版より)とあります。

さらに、「本心」はこう書いてあります。

「うわべでない本当の心。本意」(広辞苑第七版より)

 

つまり、心の奥にある本心を取り出し、さらにその中から取り出したのが本音、

です。

本音は、深いところにある正直な真実の気持ちなのですね。

 

そんな本音を手紙に書くと、ああそんなことを想ってくれていたんだな、と、手紙を送られた方は思うのです。

「本音を聞かせてもらったのだから、こちらも本音で返事を書こう」そんな風に思えます。

 

 

結婚式の手紙とは

手紙というのは、基本的に個人と個人の間で交わされる文章です。

ほかの人に読まれるという前提で、書かれていません。

 

明治の文豪は、令和の世に手紙やはがきが公開されています。

太宰治は、「どうしても賞が欲しいです。」という内容を書いたはがきが有名になってしまいました。賞の審査員に、直訴したのです。

 

こんなに広がってしまうとは、心外でしょうね。

 

結婚式での手紙は、個人から個人への文章でも、ふつうの手紙とはちょっと違います。

公開されることが前提です。

新婦から両親へあてて書く手紙、新郎から家族へあてて書く手紙は、レターソングの元となります。

手紙に綴った言葉は、公開されるという前提です。

 

普通に、切手を貼って出すお手紙や、プレゼントに添えるひと言、とは、違います。

違う、ということを心にとめて、書いていきましょう。

 

 

本音を書く

では、具体的にどこまで、手紙に本音を書いていけばよいでしょうか。

 

ここでは、じゅんこさん(仮名)の書き方を例にします。

 

結婚が決まって、結婚式でのサプライズ演出として、レターソングを選びました。

じゅんこさんは、レターソングの元になる手紙を書きます。

 

ポイントは、

・日頃の言えないことを思い切っていうこと

・結婚式だから伝えておきたいこと

・ずっと心に秘めた想いを書くこと

です。

 

では、誰にあてて手紙を書こうか、と、じゅんこさんは考えました。

思いついたのは、お父さんに対してです。

 

じゅんこさんは、お父さんのことは好きだとは思えませんでした。

理由は、

家族のことを考えてくれなかったから、

お母さんに苦労ばかりかけて幸せにしていないから、

なによりじゅんこさんの結婚式には、他界してしまっているので出席できないからです。

 

ここまでのメモを見直して、じゅんこさんの中にモヤモヤした気持ちが生まれます。

モヤモヤを、お母さんにぶつけてみました。

 

「お母さんは、どうしてお父さんと結婚したの?」

 

お母さんはほほ笑んで

「どうしてかしらねえ」

と、答えました。

 

「お母さんは、どうしてあのお父さんと離婚しなかったの?」

「どうしてかしらねえ」

 

「お母さんの人生は、幸せだったの?」

「どうかしらねえ」

 

「お父さんが死んじゃって、お母さんはせいせいした?」

そう聞くと、お母さんは寂しげな表情になりました。

「お父さんのこと、好きだったから……」

 

じゅんこさんは、はっとして、お母さんの顔を見つめました。

視線に気がついたお母さんは、穏やかな笑顔です。

 

「好きだったから」

という、お母さんのひと言は、じゅんこさんのモヤモヤを晴らしてくれたのでした。

 

結婚式での新婦からお父さんへの手紙(一例)

お父さんへ

お父さん。

わたしは今日、結婚します。

 

正直に言います。

結婚するまで、わたしは、お父さんのことはあまり好きではありませんでした。

家族のことは考えてくれていないし、

お母さんには苦労をかけっぱなしだし、

挙句の果てにはわたしの結婚式にも出席してもらえません。

肝臓を悪くして、他界したからです。

 

迷惑をかけられっぱなしのお母さんは、それでも、

お父さんに先立たれて寂しい想いをしています。

やっぱり、お父さんはお母さんを悲しませているのだと思うと

嫌いな気持ちがふくらんできました。

 

でも、お母さんの人生は、決して不幸ではないと思います。

幸せだったのだと知りました。

 

お母さんは言いました。

「お父さんが好きだったから」と。

好きだったから結婚して

好きだったから離婚はしないで

好きだったからお父さんを見送ったのですね。

 

お父さん

お母さんが好きなお父さんだから、好きになりました。

 

わたしも、彼が大好きだから結婚します。

ずっと寄り添って生きていきます。

じゅんこ

 

 

おわりに

このように、本音の手紙では、マイナスの感情を書かなくてはならない場合もあります。

じゅん子さんは、そのままではモヤモヤするので、お母さんに聞きました。

その結果、マイナスの感情はなくなり、素敵な手紙が書けました。

 

結婚式での手紙は、できるだけ本音を書くことです。

ただ、公開したくない出来事があるなら、そこまで無理に書く必要はありません。

これから結婚生活を送る新郎新婦が前向きに生きていけるような言葉で

最後はまとめましょう。